日記と小説に似ても似つかないモノです
by kujikenjousiki
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凍牙とネフェル・1

「━━━━以上が、この無名封書に我々が封印された理由、そして、私がこの場に在る理由にございます」
私は、少々長くなってしまった昔語りをここに終らせた。

広間に集められた者達は一様に、祖国の建国に纏わる真実に驚いていた。
「で、では貴方は・・・いえ、白翁と黒楼と言いましたか。貴方達異邦人はその身を犠牲にする事でその悪神を封印し、そして我がシュシュバルツァを救った、と」
鎧に身を包んだ女性が、少々興奮気味にそう尋ねる。
「いえ、正確には犠牲とは意味合いが違います」
私は首を振った。
「じゃあなんだってそんな世界に自分達を封じたっつうんだよ。おかしいじゃねえか」
ネフェルが納得いっていないという顔で言う。
「先に伝えた通り、我等の祖先は女神に何事かを囁かれたのです。詳しい事は解らないのですが、その内容は我等が瑞穂国で闘い続けた事の発端となります」
その囁きが意味したのは、
「女神は一言、強くなりなさい、と」
護ると誓った者を、危険に晒す事などなくなるように。
「主君に仕えるべきは強き者である事が第一。故に、我等は対等な実力を持った好敵手として切磋琢磨し、封印の期限である百年目の最後での闘いの勝者を王に遣わす、と」
その闘いで勝利を修めたのが、私だ。
「・・・信じられん」
ネフェルは言い放つと、席を立った。
「アンタが全てに於いて嘘を言っているとは思わない」
そして、私を指差す。
「白翁凍牙とか言ったな、アンタが話してくれた歴史話の中には、俺達王家に仕える者しか知らないはずの伝承まで混ざっていたから、確かに歴史における真実という点では本当の事なんだろう、だが━━」
その眼が、私に言っていた。
私の事を完全に信用などできない、と。
「口を慎みなさいネフェル、これは命令です」
「・・・・・・っ、はい、失礼致しましたホルス様」
剣呑とした空気を読んだのか、ホルスがネフェルを諌めた。
確かにあのまま喋らせていたら、更なる混乱を招いただろう。
ただでさえ、私の話で広間にいる人間は困惑の只中にあるのだから。
ネフェルが再度席に着くのを待ってから、ホルスは続けた。
「白翁様。貴方がお話して下さった歴史は、私達王家ですら忘れかけたとても重要な真実です。故に、貴方の話だけを鵜呑みにし、そして完全に信じる事はまだできません」
それもそうだろう。
いくら千年の空白があったとしても、それを埋められる事実がポンと目の前に置かれたところですぐに修繕することはできまい。
「よって、貴方にはシュシュバルツァに住む考古学者達と話をしてもらい、その検証の元でより真実に近づけていただきたい」
「それが役目なれば」
私は頭を下げた。
「そして、まだ聞きたい事が残っています」
あぁ、あの件か。
「その・・・封印された理由諸々は解ったのですが・・・貴方は今代の王、つまり私に仕えるために現れたと」
ホルスが少々顔を赤くしながら尋ねてくる。
「はい、私は貴女を、そしてこの国を護るために参上致しました」
「それで・・・なんで私と婚姻を結ぶなどという話に・・・」
広間が、無名封書の由来を話した時の数倍の驚きで沸いた。
「ちょっと待てぇ!!なんだっていきなりそんな話に飛んでるんだ!?」
諌められたはずのネフェルが顔を怒りと驚きで真っ赤にしながら叫ぶ。かなりやかましい。
「魂の契約、話したはずです」
一人冷静な私は説明を続けた。
「我等の祖先、初代である3人は魂を一つとする事で力を増大させ、悪神を封印した。その契約は、その血を引く私達の代でも未だ健在です」
魂というものは、本来個々の〝器〟に宿り、一つの命となる。
だが、この契約はその常を法によって変換させるものだ。
「私達の魂は三つで一つ。故に私達は常に共に在らなければなりません。もしも王が男であった場合は、側近として傍に居れば良し。だが王は女性であられる。ならば夫婦として共に生きるのが最も解りやすく円満な関係ではないでしょうか?」
既に黒楼の魂は私の魂に内包されている。
それがあの〝世界〟での最後の闘いに於ける約束だった。
「認められるか!!」
ネフェルが再度立ち上がり、こちらに向かいズンズンと歩いてくる。
私の目の前に立つと、彼は再度叫んだ。
「大体その契約とやらが怪しいんだ!どこにそんな証拠があるっていうんだ!」
必死にがなり立てるが、論より証拠と行こう。
「私達は本来、世界を別にする事により魂を分割した。しかし本という境界を創ってでの別れです、少々のリスク、そう、例えば暫くの間、魂が安定するまで調子が悪くなる、といった程度で済む筈だったのですが━━」
私は、止めに入ろうと駆け寄ってくるホルスに視線を移した。
それと共に広間の人間がホルスに視点を集中させる。
ホルスは赤い顔を凝視された事により、更に顔を赤く染めた。
「悪神の最後抵抗、のような物だったのでしょう。私達の魂は、境界線を敷いたにも関わらず、それ相応のダメージを負ってしまった」
生まれてくる子供が、身体に障害を持って生まれてくる、といったように。
「ホルス様の場合は・・・皆様方が言うように、脚が悪かったのでしょう」
しかし、今ホルスは元気に立ち、駆ける事すらできるようにまで回復している。
「私達の魂が揃う事により、契約破棄によるダメージも無くなりました」
「・・・・・・・・・」
ネフェルが黙り込む。
そう、彼はその奇跡を一番に眼にし、一番に喜んだのだから。
「では、私の髪が突然真紅に染まったのも・・・?」
私は頷く。
「その通り。私の世界に伝えられているシュシュバルツァの本筋の者は、皆一様に紅い髪をした種族であったと聞き及んでおります」
「では・・・私は本当に・・・」
ホルスの眼に、うっすらと涙が溜まる。
「えぇ、今貴女は正真正銘、健康体のはずです」
涙が一筋、頬を伝った。
彼女の涙を前に、最早誰も言葉を発する事は無かった━━━。

                          ◆

結局、そのまま食事を終え、解散という流れになった。
俺は皆が退席していくのを待ち、最後に広間を出た。
ホルス様は疲れたという事で既に自室に戻られている。
「今訪ねるのは無粋・・・かな」
喜びに打ち震えているホルス様の横で俺も共に喜びたい。
だが、今は一人で考えたい事の方が多いだろう。
健康になった自分の事は元より、これから自分が歩むべき道、そして。
「不埒者・・・凍牙とか言ったか・・・あいつとの契約とやら、真のもんなんだろうか・・・」
俺にとって、そして多分ホルス様にとっても一番の問題であるあの男。
契約の内容はホルス様を護る事だと言っていたが、それが真実であるのかどうか。
例え真実であったとしても、だ。
「認めねぇ・・・あんな野郎にホルス様を護れるワケがねぇ・・・」
そう、今までの通り、彼女を護るのは俺だ。
あんな軟派で不埒な男に彼女を護れる力があるワケがない。
ネフェルは拳を握り、一人でブツブツ呟き続ける。
傍から見たらかなりアブナイ。

ヒュン

「・・・ん?」
何か音がした気がする。
だが、耳を澄ませても何も聞こえてはこない。
「空耳・・・か?」

ヒュンッ

否、気のせいなどではない。
確かに音が、いや、音と言うにはあまりに小さく、掠れた空気の摩擦。
戦士としての感がそれを察知したのだ。
「何だ?」
その違和感はあまりに小さく、自分にとって危険を報せるものでは無い。
だが、ネフェルは興味をそそられた。
音の聞こえてくる方向に、気配と足音を消して歩を進める。
どうやら、城の外からそれは聴こえてくるようだ。

「━━ッ!?」

一歩。
たった一歩外に出ただけで、微かだった違和感が呪縛の鎖となってネフェルを襲った。

夜空には雲一つ無く━━

男はただ座している

星々が瞬く虚空には、大きな大きな満月が一つ━━

ただ、その場に於いて男は

月の灯りが照らすのは、優しく広いこの国で━━

絶対の存在だった

動けない。
動く事など許されない。
生きている事など許されない。
視界など当に無くなりお先真っ暗。
生命活動を否定された苦しみが彼を襲う。
苦しい、息ができない呼吸をさせてもらえない肺が凍らされ心臓は無限と思える刃と針でズタズタに引き裂かれ脳には溶岩のような熱さだけが流し込まれてその痛みは痛みではなく呪いのようででもやっぱり痛くて痛イタいイタイ痛イ痛い意識が呑まれ四肢の感覚は蛇に丸のみされて感覚を残したままに溶かされて苦しい苦しいクルシイイヤダイヤダイヤダこのまま死んでゆくのはイヤダこんな絶望を味わいながら消されるのはイヤダ消えたくない死にたくない誰か救けて助けてタスケ━━ッ!!!

「うわぁぁぁぁぁああああ!!!!!」
俺は突如襲いかかってきた痛苦に身をよじり、倒れ、叫んでいた。
何が、何が起こったんだ。
理解できない、ただ身体は動かないままで、意識が消し飛ばされそうになるのをただ堪えただけだ。
身体中から汗が流れ、あまりの恐怖から涙や鼻水なんか垂れ流しになっている。
それでも俺は、倒れ伏したその場から動けないでいた。
頭が割れそうに痛い上に肺も痛い。
喉はさっきの悲鳴で傷つき、掠れた呻きだけが空気を震わせる。
「・・・っぁ・・・はっ・・・ぁ」
何とか息を、空気を肺に送り込み呼吸する。
放っておいたら窒息死してしまう。

「・・・貴様は本当にやかましいな」
月光の下、影になりながら男が溜息を付きながら歩いてきた。
「こんな夜更けに外に何用だ。それに、気配を消して移動しても私には意味などないぞ。むしろ逆効果だ」
やれやれ、という風に苦笑した男は、凍牙だった。
「て・・・めぇ・・・一体何の・・・つもり・・・だ」
凍牙の視界に俺が入ってから、先程までの苦しさが嘘みたいに消え、なんとか呼吸を落ち着けた。
「くそ・・・ゲホッ、さっきのは一体なんだ、呪いの類か何かか」
一応俺にも魔術についての学識はある。
故に魔術無効化〝マジックキャンセラー〟の加護を施した装備一式を着込んでいるハズなのだが。
「私には魔術の才など無いのでな、そんな上等なモノは使えん。汚い顔だな、この手拭いを使うといい」
何とか立ち上がると、差し出された布っ切れを引っ手繰るように奪い、顔を拭いた。
「なんて事はない、ネフェルと言ったな、貴様の動きを封じたのは私の気迫に過ぎぬ。〝心の一法〟と呼ばれる、剣気や殺意の類だ」
気にとめた風もなく、そう続ける。
ってちょっと待て、気迫・・・だと!?
「んな・・・たったそれだけの事で俺があそこまで・・・」
気力の違い。
言葉にすれば簡単ではあるが、それを現実の凶器とするには一体どれだけの実力差が必要なのだろうか。
「俺とおまえにそこまでの差があるだと?冗談も休み休み言え」
そうだ、そこまでの差があってたまるものか。
俺はこの国の英雄と呼ばれた男なんだぞ・・・。
「だが、貴様も戦士なれば既に解っているだろう。私と貴様との実力の差が」
「ぐ・・・」
認めたくなどない。
だがそれでも、今俺はその認めたくない男に死ぬ寸前の恐怖を植え付けられたばかりなのだ・・・。

認めたくなどない、ならば答えは決まっている。
「・・・どうせ、どの道決着付けなきゃなんねぇんだ」
俺は、やっと休まった体に鞭打ち、活力を注ぎ込む。
「・・・いいだろう」
凍牙も俺の考えを読んだのか、気を引き締めた。

「あんたの実力、測らせてもらうぜ」
手に刻んだ刻印から〝ロンギヌス〟を取り出し、構える。

「そうだな、貴様の信頼を得るためにはこれが一番手っ取り早そうだ」
凍牙は、無手のまま構える。

「死んでも文句言うんじゃねえぞ?」
「ふん、訓練してやる。ありがたく気が済むまでかかってこい」

二人は同時に飛びかかった━━。
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# by kujikenjousiki | 2005-12-27 23:42 | 小説

SMAPがXmasアツカッタ

世にも寂しいXmasを過ごしました黒桜DEATHこんばんわは。

えー、どうやらF様がわざわざ自分のHPに俺の文を纏めてくれたページを作成してくれました、感謝(´ω`)

しかしまぁアレですよ、このブログexブログじゃないとリンク貼れにょぃ(゚ω゚)
さーどうするF様、ここにアドレスだけのっけちゃっていいのかな?

結構色々聞きたい事があるんだがどうしましょ?w
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# by kujikenjousiki | 2005-12-26 21:06 | 日記

うぇーいヾ(゚ω゚)ノ

えー、クリスマス番外編その2、書きましたー。
なんか一回で終らそうとしたら、文字数が7732OVER言われて載り切らなかったりorz
とゆうわけで面倒ですが、2-1からお読み頂けると幸いです。・;+゜・(ノД`):・゜+:・。

えー、なんつうか・・・書いてて思ったけど無茶極まった(゚Д゚)
いやーもう・・・読んだら是非感想くれると嬉しいです、おまえ無茶!!とかそんなんでも嬉しいかもw

あ、そだ、ネタバレ部分が少々あるんでチャプター終らせて無い人はちょい注意!!
あ、でも96%ぐらいオリジナルっつうか妄想ヾ(゚ω゚)ノ
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# by kujikenjousiki | 2005-12-23 01:08 | 日記